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ドイツで中古車探し Part3 登録編

ドイツで中古車探し Part2の最後に書いた、車の登録の際に起きた一悶着の話です。

車を購入した次の日に、ネットで予約(Kfz-Onlinezulassung)を入れて道路交通局(Strassenverkehrsamt)の自動車登録所(Autozulassungsstelle)へ行きました。ネットで予約をする時に必要な情報は、以下の通りでした。

  • 前の持ち主が使用していたナンバープレートの番号
  • Zulassungsbescheinigung Teil II(自動車登録証 II)に書いてある情報
    Nummer der Zulassungsbescheinigung
    Fahrzeug-Identifizierungsnummer
    Prüfziffer zur Fahrzeug-Identifizierungsnummer
  • Referenznummer der Elektronische Versicherungsbestätigung(自動車保険会社から発行してもらう番号)
  • 次の車検の時期
  • 自動車税支払用の口座番号

ちなみにナンバープレートの希望ナンバーをここで予約する事もできますが(有料)、私達は拘りがないので選択しませんでした。

そして私達が実際に持って行った書類は以下の通りです。新車の場合、初期登録から3年が経過している場合と、色々と条件によって変わってきますので、飽くまでもひとつの例として参考にしてください。

  • Zulassungsbescheinigung Teil I(自動車登録証 I)
  • Zulassungsbescheinigung Teil II(自動車登録証 II)
  • HU: Prüfbericht über Hauptuntersuchung(主点検検査証)←これが後ほどの問題の種
  • AU: Bescheinigung über Abgasuntersuchung(排ガス検査証)
  • Elektronische Versicherungsbestaetigung(自動車保険加入証明書)
  • Personalausweis(日本人はパスポートと住民票のMeldebescheinigungも必要かも?)

私達の場合は、前の持ち主が車を登録抹消してしまったのでナンバープレートは持参していません。

オンライン予約をしていたので、待つ事なく窓口へ直接行き、先ず最初にナンバープレート発行手数料の支払い用のカードとナンバープレート発行用の書類をもらいました。支払い用のカードを自動振込み機に入れ、支払いをECカード又は現金で行います。30.5ユーロでした。そしてナンバープレート発行用の書類を持って、道路交通局の入り口付近にあるナンバープレート屋さんでナンバープレートを作ってもらいます。ナンバープレート屋さんは数軒あるので、少しでも節約をされたい方は値段を聞いた方が良いですよ。私達は前回、仮のナンバープレートを買った時に割引をしてもらう約束をしていたので同じナンバープレート屋さんで購入。23ユーロでした。ちなみに道路交通局の入り口のすぐ近くにあるナンバープレート屋さんは28ユーロです。私達のナンバープレートを作ってくれた店員さん、「1年365日ね。」言われるまで気づかなかったのですが、ナンバーの下3桁が365だったのです。【街名のイニシャル – 2つのアルファベット 365】が私達のナンバーです。

奇遇だねぇ、と機嫌良く、先ほど自動振込み機で発行された領収書とナンバープレートを持って、窓口に戻りました。そうしたら、問題発生…。「最後にやった車検の記録がありません」と。前の持ち主からもらった書類全てをチェックしてもらっても「こんな書類は見た事がありません。ちゃんとした車検をしてからでないと、ナンバープレートに車検のステッカーを貼れません。」と言う窓口の人…。ナンバープレートに車検と州のステッカーを貼ってもらわないと手続きが完了しないのです。

ドイツでは新車は3年目に最初の車検、そして次からは2年毎となります。(ん?日本も一緒?)買った車は2009年の物なので、最初の車検は2012年に行われ、次は2014年の筈なのですが、書類を良くみてみると2013年となっています。そして、その書類が主点検(Hauptuntersuchung)の車検の物ではなく、中間検査(Zwischenuntersuchung)で1年の物となっていました。1年の車検なんてないと言うのが、窓口の人の意見でした。私達もてっきり、次の車検は2014年だと思っていたので焦りまくる私達…。

前の持ち主に電話してもすぐに繋がらず、中間検査の書類に書いてある自動車整備工場にヘルプの電話をしましたが、電話に出た受付嬢では問題解決ができず…。ところが自動車整備工場のマイスターと連絡を取ってくれたらしく、数分後、折り返し電話がありました。マイスター曰く、そこの自動車整備工場は車検の代わりとなる中間検査を行う事が認定されているとの事。新車5年以内の場合、中間検査を主点検(Hauptuntersuchung)の代わりにする事できるそうです。その書類には「§ 29 und Anlage VIII Nr. 4.3 zur StVZO」によって検査が行われていると書いてありました。

その旨を窓口の人に伝えた所、上司に相談しに行ったのですが、答えはやっぱり「駄目です。」上司に直接話しをしたいと言ったら、上司も出てきたのですが、「“私”はこう言う例を知らないし聞いた事もないから、手続きを続行する事はできません。」と。車の前の持ち主が住んでいた州の道路交通局に連絡をして聞いてくれるように頼んだ所、じゃあちょっと待っててくださいと言われました。

待つ事、1時間以上。結局、誰とも連絡がつかないらしく、手続きを完了させる事はできないと言われました。「じゃあ、私達はどうすれば良いのですか?」と言うと、「車検を新しくやるしかありませんね。」と向こうに取っては痛くも痒くもない解決策の提案。まだ車検をする必要もないのに、車検代を払うのは馬鹿馬鹿しいので、取り敢えず手続きを完了ができない理由を署名付きで紙に書いてもらって帰って来ました。

家に帰ってGoogle先生に聞いてみた所、この中間検査とは1970年代には主流だったらしいのですが、今はなくなり、主点検(Hauptuntersuchung)の車検のみになってしまったそうです。現在はTüv、Dekraなどの車検機関のみ車検ができますが、グランドファザリング(独:Bestandsschutz | 既得権益を認めて、新たな規制において不利益な取り扱いをしない事)により、継続して中間検査を提供する事ができる自動車整備工場がドイツ国内で10数工場のみ現在存在するそうです。(参照URL)それじゃあ、知らなくても仕方がないかなぁ…。でも“私”は知らないから、手続き完了できないとは傲慢すぎだと思いませんか?「あなた」は法律ですか〜?

Google先生に聞いた事を道路交通局の人に言っても白黒はっきりできないので、次の日の朝、車の前の持ち主が住んでいたバイエルン州の道路交通局に直接電話をし問題を説明した所、担当者の直通の電話番号を教えてもらいました。そして、私達の州の道路交通局の例の傲慢上司に電話をし、バイエルン州の担当者に連絡をしてもらう事に。その30分後にもう一度こちらから傲慢上司に電話をしたら、「手続きを続行できるように用意しておくので、オンラインで予約をしてまた来て下さい。」との事。取り敢えず、ホッ!

そしてオンラインで予約をした後、道路交通局に行って来ました。私は傲慢上司の顔を見る気がなかったので、hubbyが一人で手続きをしに窓口へ。そして数分後に無事に車検と州のステッカーがついたナンバープレートを持って帰って来ました〜!「傲慢上司、謝ってきた?」と聞いたら、「フラフラ何度か後ろの方を歩いていたけど、こっちの顔を一度も見ようとしなかったよ。」と。最悪〜。ドイツ人って謝らないよねぇ…。それに役人だし、更に輪をかけて最悪!

一悶着ありましたが、とにかく、こうして無事、車を登録する事ができました。良かった!

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2 件のコメントありがとうございます!

  1. miki返信

    いやーためになりました

    私達は日本人夫婦でドイツ語もろくに理解できないため検索してでてきた車がいいのか悪いのか…結局二の足を踏んで買えずじまいです

    こちらを参考にしてまたやる気を取り戻しました!

    • mafmaf返信

      すっかりコメントへの返信が遅れてしまいました・・・。
      その後、車は買えましたでしょうか?

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